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あごの骨(歯槽骨)まで破壊するようになれば、歯肉は充血して赤紫色になり、押すとブヨブヨして膿がでてきます。
こうなると歯周病も重症、要注意です。
歯のホワイトニングなどと言っている場合ではありません。
歯肉の治療が先決になります。
しかも緊急に治療しなければなりません。
歯周病が進むと、治療して治っても、歯肉がやせて下がって(退縮)、歯と歯の間に大きなすきまができたり、歯が長くなってしまったりします。
以前は、この治療が困難だったため、歯を抜かなければなりませんでした。
いまでは治療法も進歩し、適切な治療を受ければ、抜かなくてもすみます。
歯肉が比較的広い範囲でどす黒くなっている場合は、ほぼ、メラニン色素が沈着していると思われます。
メラニンとは、私たちの皮膚や組織内に存在する黒褐色または黒色の色素です。
歯肉になぜメラニン色素が沈着するのか、原因はまだよくわかっていませんが、私の経験では、タバコをたくさん吸う人に、メラニン色素の沈着が多く見られます。
また、歯肉が黒くなっていても、かならずしもメラニン色素が原因ではないこともあります。
たとえば、差し歯が原因でそこの部分だけ黒くなっている場合もあるのです。
差し歯が原因の変色については次項でご説明しましょう。
メラニン色素の沈着によって、歯肉が黒くなっている場合には、「フェノール・アルコール法」で治療するのがいちばんよい方法だと思います。
また、ほかにレーザーなどを使って治療する方法もあります。
以下、「フェノール・アルコール法」による治療法の手順についてです。
まず、メラニン色素が沈着している歯肉に表面麻酔を塗ります。
注射で麻酔をする必要はなく、もっと簡単にラクにできます。
その後、メラニン色素を含んだ上皮がはがれるのには、個人差があります。
ほとんどの場合、3日くらいできれいに上皮がはがれて、黒ずみもなくなります。
フェノール・アルコール法直後は、軽度のやけどをした状態ですから、2〜3日はしみるかもしれません。
1週間ほどすれば、ほとんどの場合、きれいな歯肉に再生します。
2週間ほど経っても、歯肉がきれいにならないときは、もう一度行います。
2回治療を行えば、完璧でしょう。
1回のメラニン色素除去で、数年間はピンク色の歯肉をキープできます。
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